地元志布志の話。
代表の永野です。最近、ちょっととある頼まれ事情で、文章を作成するため地元志布志のことを調べる機会がありました。
随分前、戸籍謄本を200年間遡って調べたことがあるのですが、blog自分のルーツを知る旅
代々ご先祖様も志布志に住んでいたということで、私は少なくとも200年の間は純粋な志布志人ということになります。
志布志という町は、鹿児島県の南東に位置する小さな港町で
平成の大合併前は曽於郡志布志町という人口2万人弱程度の小さな町でした。
その後平成18年1月1日に曽於郡松山町、同郡有明町との合併により「志布志市」となりました。
海水浴場(ダグリ岬)や大黒リゾートホテル、
イルカランドなどの観光地や、志布志城を中心に、元々城下町として発展をしてきた歴史があり、
街並みの所々に城下町を感じさせる家の並びや、古い家、
国指定名勝「志布志麓庭園」などが残る小さな歴史のある街でもあります。
古くから続く伝統祭
4月
江戸時代より続く、伝統行事の「お釈迦祭」。
新婚さんが街中を馬に乗って練り歩くお祭
8月
夏祭りのイベントとして、町中に出店が並び、
夜は、志布志港にて約1万発が打ち上げられる壮大な志布志みなとまつり花火大会。
が開催され、毎年たくさんの楽しみを持って暮らした街でした。
志布志の誇れる名産
そんな志布志が全国に誇れるところは、
まず、山あり海ありの豊かな自然、豊富な特産品などの豊富なところでしょうか。
ちりめん水揚げ量全国2位
「黒潮の恵みがもたらす 志布志湾で水揚げされる〝ちりめんじゃこ”」
しぶし茶
鹿児島県で2位、九州では3位の茶栽培面積を誇る、全国でも有数のブランド茶の産地です。
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日本一の黒牛 |
日本一の黒牛
第12回全共(和牛オリンピック)で日本一に輝くなど、鹿児島県が誇るブランド牛です。
志布志の水 飲まずには通れぬ水がしたたる ~志布志にて~」と、俳人 種田山頭火に謡われた「志布志の水」。 古くから美味しい水として知られている名水で日本国内では数少ないシリカが豊富に含まれています。 |
伝説の水「志布志の水」 飲まずには通れぬ水がしたたる ~志布志にて~」と、俳人 種田山頭火に謡われた「志布志の水」。古くから美味しい水として知られている名水で 日本国内では数少ないシリカが豊富に含まれています。 |
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うなぎの養殖日本一
温暖な気候と良質な水に恵まれており養殖に適していることからも日本一のうなぎが育つ街と言われています。また、これまで不可能とされてきた、うなぎの完全養殖に挑むため、志布志の企業が、水産研究・教育機構(横浜市)と、ウナギ種苗量産研究センター(静岡県南伊豆町)と共同で、
人工孵化(ふか)したウナギの稚魚を、成魚まで養殖する大規模実験を行なっており、
今後、絶滅が心配されるニホンウナギの完全養殖に道を開き、天然ウナギの保護にもつながると期待されています。
志布志の港
また、古くから港町として栄えており、旅客船などの停泊地ともなっております。
例えば、全国各所からの船の玄関口(ハブ地)が志布志でして、
写真のように沖縄-奄美-志布志航路を結ぶ旅客線や、志布志-大阪を結ぶ旅客線(さんふらわー)などが有名で、船を使ってたくさんの旅人が訪れる町ともなっています。
志布志が生んだ有名人
案外有名人も多いんですよ。
近年ですと、中高年のアイドル、
漫談家の綾小路きみまろさん。
兄弟力士の
千代鳳祐樹力士、千代丸一樹力士
平泳ぎ元世界記録保持者、スイマー山口観弘選手など。
志布志が全国区となった有名なニュース
さて、そんな歴史ある小さな港町志布志では度々、(よくも悪くもですが笑)
全国区になるようなニュースを発信しています。
志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所
日本一志の多い街志布志の役所の名称が、幾度となくニュース、バラエティに取り上げられ、珍地名を逆手に取り、住所を書いた看板が観光資源のひとつともなっています。
志布志のPR動画「うな子」炎上事件
志布志と名産のうなぎをPRする目的で製作された宣伝動画。
プールサイドに現れた黒の水着に包まれた美少女が、「養って」と頼むシーンから始まる。
彼女がペットボトルを掴もうとすると粘液で滑ってしまうというシーンがフラグとなり、
「誘拐監禁を想起させる」「性差別」など、ネット上で炎上し、反応は惨憺たるものとなってしまった。
志布志事件
wikipedeiaより
2003年(平成15年)4月13日投開票の鹿児島県議会議員選挙(統一地方選挙)の曽於郡選挙区で当選した、
とある議員の陣営が、志布志の集落で「住民に焼酎や現金を配った」として、
中山やその家族と住民らが公職選挙法違反容疑で逮捕された事件を巡る捜査において、
県警の捜査本部が、自白の強要や、数か月から1年以上にわたる長期勾留と、違法な取り調べを行った事件として世間を賑わせた事件です。
要するに、虚偽の容疑で逮捕された住民が脅された冤罪事件。
踏み字の強要、女性を窓際に立たせて表通りに向かって「私がやりました」と絶叫させる事を強要するなど、
かなり悪質な事件でもあったといいます。
志布志に生まれ育ったたことを私は誇りに思っている
そんな志布志ですが、私はこの町に生まれたことを誇りに思っています。
何気なく毎日家のベランダから眺めていた志布志湾と、旅客船さんふらわー。
お釈迦祭の子供御神輿にワクワクしたり、子供神輿で集めたお賽銭を数えるのが楽しみだったり。
夏になると、知人のおじさんの釣り船に乗って、港から見える無人島「枇榔島」まで出かけたり。
志布志の役場(当時は合併前だったので志布志町役場)の企画で夏休みヨット教室に参加したり。
10年に、一度雪が降るかどうかくらいの温暖な気候で、食べ物もうまくて、子供ながら親たちが食べるような、
鳥の刺身やキビナゴの刺身が好きだったり。
温泉もたくさんある街で、しょっちゅうダグリの温泉や安楽温泉に連れて行ってもらったり。
神奈川に出てもう20年以上になりますが、今も志布志のような町並みでの暮らしを求めて、
妻と休みの日にはいろんな日本中の街に旅行に出かけたり、実際にその街に短期滞在してみたこともあります。
うーん、いまだにしっくりくるような、ベストと思える居心地の町は見つからない。
それだけ特別な町だったんだなーと思っています。
山、海、城下町、温泉、食べ物、伝統祭、それなりに不便しないくらいの店もあって、
ちょこちょこ小さい街のくせに全国ニュースを提供したり、
港町のちょっと荒くれ者も多い街だけど、それもご愛嬌(笑)
この街で育った私は、ここが自分の基準にもなっていて、今の自分が作られたと言っても過言ではないのです。
いつか、いつの日か、事業の一環なのか?芸術活動なのか?わからないけど、
いつか何かで地元で関われるよう、志布志人としての誇りを持って、こっちでより一層頑張っていこう。
と、ブログを書きながら決意するのでした。