• 2022/02/12
  • その他

2年がかりで作ったEラーニング「コールユーブンゲン 丸っと一冊完全攻略」のご紹介!

こんにちは、代表の永野です。この企画は今から約2年前に遡ります。
2020年4月〜5月蔓延防止対策を受けて、約3週間の完全休校をしておりました。


「これからどうなっていくのか?」
情報も錯綜していて、正解も不正解もない中
とにかく、世の中は混乱の毎日、世間的にとって大変暗い時期でしたね。

休校が決まってからも、ギリギリまで出勤を希望していた講師らと数名で最後のスタジオ大掃除をして、
「全員3週間のお休み」ということになりました。

それからの3週間、毎日ガラーンとしたスタジオに行ってました。


この急にぽっかり空いてしまった時間。本当に、ただ何もせずにぼんやりするのか、
スタジオをこれから先も続けていくために、この貴重な時間に出来ることは何かないだろうか??と考え、


  1. 通信でも出来るコンテンツ
  2. それぞれの台本
  3. 告知
  4. プロの声楽家、同じ街で共に頑張る、取引先の映像業者様にもご相談の上

インターネット上で学べるいわゆるeラーニング(ざっくりいうと「電子機器とインターネットを活用した教育手法)
を制作していました。


今となってはその時のノウハウの土台が、のちに協業という形で実現する、オンライン学習塾スタコレ<詳細> 
にもつながるわけですが、
ネット通信教材という形で、2年前から制作を開始した通信教育動画がついに完成しました。


【全曲解説付】コールユーブンゲン全87曲全攻略学習ツールの経緯


私は元々音楽畑の出身ですので、このスクール以前から音楽の制作業がお仕事の大半でした。
私にとってはとある大きな出会いがきっかけでバレエのお仕事にも足を踏み入れることになったのですが、
どんな専門分野でも同様ですが、しっかりと学んでいく上では
「これだけは絶対に知っておこうね」

という部分があります。

それを二つに分けると
「特殊スキル」と「必須スキル」

になります。

木でいう根幹の分(絶対に倒れてはいけない)幹の部分です。
気を彩って実らせていく彩の部分。



特殊スキル

これがあれば音楽を彩ることができます。

「即興性、アレンジセンス、ジャンルの幅」


などになってきますね。どんなジャンルでもセンスと柔軟性、幅をもつことで
将来的にどんな音楽のお仕事でも重宝されます。

プロになってから、長く生き抜くときに必要になるのかなと思います。
これらは、経験や感性(センス)が必要です。時間をかけて磨いていくものです。


必須スキル

そして、もう一つが「これは知っておこうね」という部分。
木の根幹。これを持っていないととっても脆い部分です。
それがとなる必須スキル。



そして、この必須スキルは、しっかり練習し学びさえすれば誰でも身につけることができます。
(努力はそれなりに必要ですよ)基本の基の部分です。



バレエに例えるなら
「用語を知っている」「色々な作品に詳しい」「先生から日々継続して習い続けている基本の動き」など
になりますね。



今回の動画もこれらの考えから製作された一つになります。



音大受験の必須科目


音楽を指導する時、ワークと呼ばれる時間を大切にしています。
それはバレエと同様に、「音楽の基本やルール」を反復しながら学ぶことで
しっかり、感覚だけでなく体や頭でも理解しながら進めめていく工夫をしています。


よく、「楽譜が読めずに弾けます」というパターンがあります。
これはピアノを習っていても、音楽の理論を理解していないため、
一見特殊スキルなようで、基礎がまるっきり抜け落ちている典型です。


私も子供の頃はかなりの聞かん坊でしたので、好き勝手にピアノを弾いていました。
そのため、一度聞いた曲をそれっぽいメロディと、それっぽいコードをくっつけて弾くということを
幼少期〜とある年齢まで当たり前でした。

高校三年生で、音楽を生業にすると決めてから、全て0から、学び直してから基礎を入れ直したタイプです。
経験上、このパターンの音楽は、幅が狭く、即座な対応が実はできるようで
全くできないので、すぐにつまづきますよ笑

「本当に耳で聴いて弾ける」というスキルのは、音楽的な構造を理解し、
どんな音、どんなキーであっても正確な音、正確な和音で(もしくは最適な和声感を即座にチョイスし)弾ける。
その上でどんなパターンのジャンルにも応用が効く。という場合は特殊スキルと呼べるでしょう。



「音楽でこれだけは知っておこうね」
この幹の部分を、多くの方に知っていただきたいということで、動画コンテンツとして制作をしようと思ったことも背景にあります。




音楽の必須スキル


私が音楽大学を目指した頃、専門科目と共通科目と言われる試験がありました。

専門科目


ピアノであれば、ピアノを弾く。他の楽器であれば専門楽器を弾く。
歌科だと歌の課題、運営学科であれば論文作文などになるのでしょうか?

私は作曲学科だったので、コードネームと80小節ほどの小節線だけが書かれた真っ新な五線譜だけが用意されており、
制限時間内で楽器を使わず、頭の中で作曲をし大譜表で譜面を完成させる。

という、決められたコード進行をもとに、脳内作曲でそれを実際に楽譜に起こすという試験でした。
先に言っとくと、これは訓練すれば出来ますので決して、特殊スキルではないです。


共通科目

同様にこれは音楽大学に入る上でこれだけはどんな学科であっても知っておくべきという共通の試験です。


・楽典

楽譜を読んだり書いたりするために必要な理論や約束のことです。

ざっくりと譜表、音部記号、五線、譜表の種類や音名、音の名称、各国の音名について
音符と休符、音符と休符の名称と長さ、小節と拍子
拍、小節、拍子、音程の種類と数え方、長音階、短音階
音階の種類、調の種類と分類、調号・五度圏など、和音の種類、三和音 七の和音、長三和音・短三和音など
和音が所属する調、和音と調の関係性・調性内での和音の役割、コードネーム、調判定
教会旋法、ドリア・フリギア・リディア...、楽語

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

楽典新装版 理論と実習 [ 石桁真礼生 ]
価格:2145円(税込、送料無料) (2022/2/12時点)



こちらの教本を使います。ざっくりとこの辺りは全て試験に出ます。



※現在、第二弾楽典版をピアノ講師で運営スタッフの山崎尚輝と制作中です。



・新曲視唱

はいどうぞ!と、急に渡された譜面を即興で歌う。という試験。

実はこの業界で仕事をしていく場合必須スキルの一つで重要なことなんですが、
私たちの仕事は基本的に、いくらでも変わりのいる仕事です。オンリーワンはほんの一握りの超トップだけ。
「できますか?」は、基本的に即決なんです。そうやって信頼を得て、仕事を増やしてきましたので、
実は将来のためには必要な試験かなと個人的には思っています。


・聴音

旋律や和音などを聴いて、楽譜(五線紙)に書き取ること。
 単旋律、2声の旋律、和声などの種類の聴音など、学科やレベルにもよりますが、
これも音大であればどこでも出てくる試験です。


・そして、コールユーブンゲン 。




音大、音楽高校、教育学部や教養学部の音楽科受験では、声楽科以外でも課題となることが多くあります。
下記の教本にNo.1~No.87まで掲載されているのですが、
実はこの試験は大正時代出版と歴史の古い教本で、

No.1~No.87 の中から一曲音階で歌唱するよう試験管からランダムに問題が出されます。

難易度は様々ですが、音符やリズムを正確に読めているか、音階を間違っていないか?
各調を即座に感じて歌うことができるか?
という試験になります。




本題のコールユーブンゲン全87曲全攻略動画


今回は、このコールユーブンゲン をテーマにした全曲解説付きの学習動画になります。

そのオープニング動画になります。



一部のみネット上でも無料で閲覧可能です。
ただし、一部のみですので、しっかり学びたい方は必ず弊社のサービスからお申し込みください。

月額制、半年プラン、年額プランと3種ございます。

コールユーブンゲン は、受験生向け、現役音大音高生向け、趣味(特に合唱を趣味とする方や、譜読みが苦手な方の対策向けなど)でも用途が異なりますので、
ご自身に合った方法で加入ください。


【全曲解説付】コールユーブンゲン全87曲全攻略動画はこちらから



↓↓↓↓↓↓




コールユーブンゲン の本はこちら
https://a.r10.to/hwiOmP 






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【受験生必見!】現役声楽家、ボーカリストが指導する受験生、試験、入試のためのコールユーブンゲン(Chorübungen)!




<担当講師>
神波まどか(かんなみ まどか)No.1~No.45
渡辺正親(わたなべ まさちか)    No.46~No.87


※No.41 a は、当社の声楽講師、田井友香が歌っております。




【こんな方におススメ】

  • 受験でコールユーブンゲン が必須となっている方
  • 独学で始めてつまづいてしまった方
  • 譜読みが苦手な方
  • 趣味で合唱や声楽を始めた方 


全87曲の細かいチェック、ポイントの整理、動画のアップロード。
通常業務との合間にでしたので約2年越しとなりましたが、教材が完成しました。



<最後に>

音楽を学ぶ上で絶対に欠かすことのできない試験「コールユーブンゲン 」

私が音大を目指した高三の頃は情報も少なく、コールユーブンゲン の受験対策を学びに、
自宅のある山奥から、最寄り駅までバイクで1時間。

そこから、2時間に1本の電車にのって2時間という道のりを毎週通って学んでいましたが、

今はネットも充実しているので、全国どんな地域にいても音楽を学びたい方が、うちのオンライン講座で自宅で
学べたらいいなーという思いからです。


一つのものを生み出すには多くの専門の方のお力添えが必要ですが、
受験対策以外にも面白い教材を色々作れたらなーと思っています。

その1歩目を自社で生み出したということでつなげていけたらと思います。


   

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