桜の季節と宝塚歌劇団を目指したある女の子のお話
外は桜の咲く季節ですね。近所の川に咲く桜も満開になりました。
桜の季節は何かと感慨深い季節になります。
卒業、転機、個人的は人との別れや出会い、昨年はコロナが爆発的に広がってしまった時期でしたね。
短い季節、、、なのですがそれにしても多くの思い出がこの季節にはあります。
さて、この時期がくると思い出す、ある女の子がいます。
今から4年くらい前でしょうか。
「宝塚学校を目指したい」。というある女の子がいました。
背の高いすらっとした子で、とても素直で笑顔が可愛らしく、そして礼儀正しい子でした。
当時から男役になる事を夢見ていました。
言わずと知れた宝塚は、合格率30倍前後の超難関な学校な上、
1次(面接)→2次(面接、歌唱、舞踊)→3次(面接,健康診断)
と三度の難関な試験があり専門家の先生と猛特訓が始まりました。
事務所で仕事をしていると、いつもお隣の部屋から厳しいレッスンの声が聞こえてきます。
「頑張れ」と心の中で思いながらその歌声を聞いていました。
才能、運、努力、だけではない様々な要素がありますし、合格率からもそうそう合格できないのが
宝塚学校の難しさ。
ですが、2年目の春。とっても努力したのでしょうね。
彼女に桜の花が咲いたと朗報を、いつもあの歌声を聞いていた事務所に連絡が入ったときは
大声でガッツポーズでした!!
バッチリその当時の合格発表ニュースにも登場してました(笑)
宝塚学校入学前に最後の挨拶に来てくれてあれから3年。
「そういえば、どうしているんだろうなー?」
と、気にはなっていたところでしたが、今朝手紙が届きました。
宝塚学校卒業と、夢だった男役の芸名でいよいよデビューが決まったようです。
素材とか、運とか、環境とか、競走ごとには色々な要素はあると思うし、その分色々な言い訳も出来ると思うのですが、
夢を掴み取ることが出来る一握りの人は、「逃げない事」、「立ち向かう事」、そして「素直に真っ直ぐ」でいる人のことだと思います。
私はどんな時も彼女から言い訳を聞いた事が一度もありません。
いつも、どんな時もお会いすると、にこやかで凛とした華やかさのなかに、
芯をしっかりと感じとることのできる姿が印象的でした。
彼女は、努力と前向きな姿勢で夢を掴みました。
手紙と一緒に届いた写真には、
数年前尋ねてくれた頃から変わらない、素直そうな笑顔で写る彼女の写真と、
夢の男役として、これから更に前へ進んでいこうとするその内に秘めた、漢気をしっかり感じさせてくれます。
お手紙の内容は秘密ですが、サイン付きで舞台のお誘いいただきました。
これからは一ファンとして、初舞台、必ず応援に行きたいと思います。
タカラジェンヌ(宙組) 一輝翔琉(いちきかける)さん
是非、皆様応援してくださいね。
宙組公演 宝塚大劇場<こちら>
公演期間 2021年6月25日(金)~8月2日(月)
彼女の活躍に刺激を受けて、これから私たちも多くの芸術に携わる生徒を輩出するだけでなく、
多くの作品を世に残して行けたらと思いました。
いつか、お仕事でご一緒できる日がきたらいいな〜。
さ、今日も頑張ろう。
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