カーテシー
なんだか柔道みたいですけれども、バレエも礼に始まり礼に終わる。
礼儀も学ぶ習い事なのです。
即位の礼がありましたね。海外の要人たちがご夫妻で、
天皇皇后両陛下にご挨拶する時になにか気が付きませんでしたか。
皇后陛下に拝謁した夫人のみが、足元を軽くまげて、ひざまづくようなポーズをとられてから、
チークキスをしていましたね。
さて、あのひざまづくポーズ、どこかで見たことありませんか。
そうです、バレエ教室の始まりと終わりにするものです。
正式には「カーテシー」と言います。
日本式でいうところのお辞儀「礼」です。
カーテシーをすることで、バレエも礼に始まり、また礼に終わるということです。
柔道の歴史は、バレエよりも実は浅いものです。
だから、柔道よりも、礼に重きをおいた芸術的スポーツは、バレエなのです。
もっとさかのぼってみると、歴史の教科書に出てくる王族や貴族が舞踏会を始める時にも、カーテシーは行われていましたね。
舞踏会のダンスもまた、バレエが基礎になっています。
こうしてみると、バレエは、どんな世界に出ても、
礼儀正しい素敵な人間にあなたを見せてくれそうな可能性を持っていますね。
今回は、カーテシーを例に挙げてみましたが、
もっともっとバレエのスタイルには意味があります。
これから、どんどんレクチャーしていきたいと思います。