大塚芽衣さんより皆様へ最後のご挨拶
アキバレエスタジオの皆様
突然のことにはなりますが、今回の特別号を以て、私、大塚芽衣はアキバレエスタジオデザイナー
を卒業させていただく事となりました。
こうして振り返ってみると、一番最初にプリンシパルを作らせていただいたのは
3年前の2014年6月号が最初でした。
3年前の2014年6月号が最初でした。
3年…その間に、アキバレエ様ではたくさんのデザインをさせていただきました。
その間、私自身も地元でボランティアのバレエ教室を始めるなど、
その間、私自身も地元でボランティアのバレエ教室を始めるなど、
私個人としても大きな1年間だったと思います。
私のバレエ人生は、決して優秀なバレエ人生ではありません。
バレエ学校にも行った事は無く、私にとっての大きな挫折を経て、デザインの世界へ入り、今に至ります。
何度も、何度も、バレエへの想いを捨てようと思った事もあります。
現実的な問題、私自身の気持ちの問題、バレエを続けるにはたくさんの問題が積み重なります。
現実的な問題、私自身の気持ちの問題、バレエを続けるにはたくさんの問題が積み重なります。
実際、生活のためにはお金は必要ですし、バレエを踊るためにもお金が必要ですからね(笑)
しかし、必要なお金を得るために働けば、レッスンの時間が削られる。
自分の理想と自分の置かれている現実のギャップに苦しむ事もありました。
でも結局、デザインの世界に入っても、バレエを忘れる事なんてできなかったです。
そんな中で、アキバレエスタジオさんとお仕事できたことは、とても幸運で、幸せな事でした。
私の大好きなバレエ。そんなバレエを好きな人のお手伝いが出来る。
こんなに幸せな事はありません。
こんなに幸せな事はありません。
今は、仕事に精一杯ですが、どんな時でもバレエは大塚芽衣という人間を構成している大事な一部なのです。
大切な、宝物です。
今でもバレエの事を深く考えると、悲しいような切ないような、愛しいような不思議な気持ちになります。
大切で仕方なくて、泣きそうになります。
そんな大切なバレエで3年間ものあいだ、お仕事をさせていただけて、本当に幸せでした。
みなさん、本当に、本当にありがとうございました。
【これからもバレエをおどりつづけるみなさんへ】
世界にはたくさんの人がいて、その人の数だけ幸福や不幸があります。
バレエひとつをとってもそうです。
バレエ学校に入って、バレエ団に入団すべきだと思う人。
バレエを続けているだけで良いとする人。
バレエに対してもたくさんの考え方があります。
ロシアンメソッドが好きな人、ロイヤルメソッドが好きな人、チェケッティメソッドが好きな人。
正しい事も正しくない事も、まずは受け入れて、たくさん考えて、皆さん自身の考えを見つけてみてください。
バレエ団に入れなかったから「負け組」とかバレエを辞めたから「負け犬」とか勝ち負けはありません。
大切なのは、あなたがバレエとどんな関係を築いていきたいか、です。
あなたは、どんな人生を歩んでいきたいのか、どんな「バレエ人」になりたいのか。
お母さんやお父さんと、バレエの先生と、じっくりゆっくり考えて成長してください。
バレエはあなたを嫌ったりしません。
かといって、バレエはあなたを好きになったりもしません。
これからも、長い時間、バレエと末永く付き合いながら、幸せな人生を歩んでいってください。
ちょっとだけバレエ歴の長いおねえさんより