大塚芽衣ブログVol.19【発表会のDVDの有効活用】
アキバレエスタジオの皆さん、発表会お疲れ様でした!
長いレッスンとリハーサルを乗り越えた甲斐があったでしょうか??
さて、今回は発表会のDVDの有効活用!をご紹介します!
●思い出もあるけど、いろいろある。それが、映像。
映像を見る事の良さは、「自分自身を客観的に見ることができる」という点です。
レッスン中に鏡を見ている時、
「おっ?中々いいかも」と思うのは、
もちろん良いポジションに入っていることもあるかもしれませんが、
大抵はリアルタイムだからです。
「アラベスクめっちゃ自分頑張ってる!!ちらっ、あっ、なんかそれっぽい!!!」
頑張りもリアルタイムだから、余計に「あっ、なんかいいかも!」って思っちゃうんですね。
人間の脳って単純ですからね。
けれど、そうは行かないのが、映像。 個人的なオススメは、
同じ作品のプロのDVDを見てから、自分の発表会のDVD見るのがすごくオススメです。
死ぬ程落ち込みます。
●冷静に自分を見てみよう。
レッスンの時は、冷静に自分を見れていません。
ですので、落ち着いて、自分の踊りを見つめてみましょう。
「あっ...鏡だと良く思えたけど、お客さんからはこう見えてるんだ...」 とか。
「あああ~!ここぜんっぜん意識してなかった...!」とか。
「ど下手......!ここをもっとこうすればマシになるじゃん...!!」とかとか。
発表会終わった後の嬉しい気分が真っ逆さまなこと間違い無し。
しかし、それは大きな飛躍のチャンスなのです。
まず一通り、黙って、DVDを見てください。
●DVDを見たらリストを作ろう
普段のレッスンで書いている「レッスンノート」、それの番外編をやるのです!
「レッスンノート・番外編」。
一通り見終わったら、また最初から、今度は一つ一つ丁寧に振り返りながら見てみましょう。
そして、まずは「もっとここをこうすれば...!」
と思った点をリストアップしていきます。
実はこの行為、デザイン業界においては「ブラッシュアップ」という行為にあたります。
ブラッシュアップとは「磨き上げる」の意味。
デザインでは、
カンペ(下書き)→カンペチェック
→制作→ブラッシュアップ(場合によって数回やります)
→完成
という形で基本的に進んでいくのですが、バレエも同じです。
レッスン→振り付け→振りを覚える
→リハーサル・ブラッシュアップ・踊り込み
→本番
という形で皆さん舞台を踏んでいますよね。
もう本番は迎えてしまいましたが、これは成長のチャンス!
ブラッシュアップという名の反省会をお家でしてみましょう!
●リストを作ったら、計画を立てよう
さあ、DVDを見て落ち込みまくりましたか?
落ち込みまくったら、今度は上がらなくてはいけませんよ。
リストアップした反省点を順番に直していくのです。
まずは簡単な事からでもOK。
自分で出来る、と思うことから意識して直して行きましょう。
そして1年後に舞台があるなら、1年後のゴールを目標に、
反省点をひとつづつ減らして行くための 予定を立てて、
レベルアップを計りましょう!
そうすれば、少なくとも、次の発表会でまた同じ所で
「ああ~~~わたしど下手...」なんて思う事はなくなるはず!
リストアップしたもので、どうしたら良いかわからない、
というものは先生に相談してみるのが良いでしょう!
きっと相談に乗ってくれる筈です。
どんなに上手な先生でも、プロのダンサーでも、みんな同じ道を通っています。
小さい頃はみんな、発表会のDVDを見て、「こ、こんなはずでは...」と落ち込み、
その落ち込みをバネにレッスンに打ち込んできました。 みなさんも、落ち込むときはずーーんと落ち込んで、 それをバネにビューン!と上まで上がってきてください! そうして受けるレッスンは、刺激があって、とても楽しいですよ!